最初から上手に指導できないのは当たり前
ある意味開き直る
3年~4年しか経験を積んでいない、いわば自分もまだ「若手」であるのにプリセプターなんかが務まるのだろうか、自分のスキルで本当に後輩指導ができるのか、上手く指導ができないかもしれない、と思い悩んでいるナースに向けて、問題解決のコツをお教えします。まず、初めてプリセプターになったのであれば最初から上手に指導ができないのは当たり前であるということを知っておきましょう。不安な気持ちはあるでしょうが、それを後輩ナースにみせてしまっては指導が上手くいかないので、ある意味開き直って指導にあたっていくことが大切です。そのうえでさらに意識しておきたいポイントを以下に紹介していきます。
周囲と協力する
同期の同僚ナースや上司などに頼るようにしましょう。自分と同様にプリセプターをしている同期がいれば、不安な気持ちを共有することで楽になれるかもしれませんし、経験豊富な上司に相談すれば指導に関するアドバイスをもらうことができるでしょう。指導をする後輩ナースは、なにもあなただけの後輩ではなく職場全体の後輩となる存在です。プリセプターだけではなく、職場全体で後輩を指導していくという意識をもって取り組んでいくようにしましょう。
評価基準を見直す
また、評価の基準を客観的に持つことを忘れないようにすることも大切です。ミスの多い後輩ナースを見ると「なんでこんなことができないのか」と思ってしまうかもしれません。しかし、自分にとっては簡単な仕事であっても経験の浅い後輩ナースにとっては難しい仕事かもしれません。ある程度の経験がある自分の基準で相手を測ってしまうと、経験の少ない後輩ナースへの評価は当然低くなってしまいます。そのため、無意識のうちに自分のものさしで相手を判断していないかをあらためて考えてみましょう。もし職場で定められている評価基準があればこれを利用しない手はありません。ない場合は、自分だけで考えるのではなく周囲の人に相談しながら評価軸を定めていくことをおすすめします。
好意的に接する
いまいち信頼関係が上手く築けていないと感じる場合は、プリセプター側から後輩ナースに関心をもって好意的に接することも必要です。人間というのは自分に対して好意を示してくれる相手には心を開きやすい生き物だからです。職場でなかなかそういった話ができないということであれば、仕事終わりにご飯に誘ったりするなどしてコミュニケーションをとってみましょう。職場を離れたことによって後輩ナースの素の部分を見ることができるかもしれませんし、距離を一気に縮めることができます。とはいえ、無理やり誘うと余計関係が悪くなるので、可能なタイミングを見計らって誘うようにしましょう。
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当然のように発生する残業
メインとなる看護業務に加え記録業務なども多く、患者さんの対応も臨機応変に行わなければならないため残業が頻繁に発生してしまうナースの仕事。特に新人ナースは覚えることが多く、時間がかかってしまうことが多いようです。
中立の立場をとって信頼関係を築いておく
ナースは女性が多く、それゆえ面倒な人間関係が発生しやすいのですが、どのようにすればこういった人間関係に巻き込まれずに済むのかコツを紹介します。新人ナースとしてこれからがんばる人は、職場以外の人間関係も大切にしておきましょう。